グリー流「20代の働き方、経験の積み方」 Part1

こんにちは、広報の島田です。

この広報ブログを始めて1カ月が過ぎました。普段お世話になっている記者やネット業界の方々に限らず、本当にさまざまな方から「読んだよ!」と声を掛けられ、読者層の意外な広がりに驚いています。

今日は、少し若手向けのお話です。

学生のうちにロールモデルに会おう

最初に、インターネット業界を志す学生の皆さんに少し宣伝を。

弊社取締役の青柳直樹と荒木英士が4月19日(土)、母校である慶應義塾大学で「働き方」をテーマにしたパネルディスカッションに登壇します。
 

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IVS Spring Workshop 2014 in SFC」(※青柳が表紙の人になりました)

 
2人とも20代でグリーのメンバーとなり、現在は取締役として経営の一翼を担っています。30歳そこそこの若さで東証一部上場企業の経営陣に加わるというキャリアは、成長産業で働くダイナミズムを表す最も端的な象徴かもしれません。

インターネット業界を目指す学生の皆さんは、実際に20代から活躍しているロールモデルとたくさん会って話を聞いてみると参考になることが多いと思います。「IVS Spring Workshop」は、他大学の学生さんも参加可能なので、興味があればぜひ、参加してみてください。

さて、せっかくなので今回のエントリーでは、私が青柳と一緒に働く中で学んだことを紹介します。

アイデアなんて誰でも思い付く。“実行”にこそ価値がある

私はグリーに入社してから数年、20代前半から中盤(2006年~2009年)頃に、青柳の部下としてモバイル事業の立ち上げや株式公開、管理部門のさまざまなオペレーション構築などを担当しました。
 

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2008年12月17日、グリーは東証マザーズに上場しました。
写真は左から、社長の田中、副社長の山岸、最高技術責任者の藤本、
最高財務責任者(当時)の青柳、そして私も並ばせてもらいました

 
青柳から3年以上にわたって学んだスキルや知識の中でも、一番頭に残っているのは「エグゼキューション(実行)」という言葉です。

グリーの強みの一つは、プロダクトの徹底した数値管理が組織の文化として根付いていることですが、私の記憶では、そういった数値管理を重視するようになったのは青柳が前職の投資銀行を辞めて転職してきた2006年頃からでした。

青柳が前職の投資銀行からグリーに転職してモバイル事業が立ち上がった頃、彼は毎日エクセルで数百行、数千行にわたる巨大な事業モデルをコツコツと組み上げて作っていたのを覚えています。そして毎日、エンジニアやプロデューサー、事業開発のメンバーで集まり、数値の進ちょく状況をチェックしては改善策を考え、その日のうちに実行するという、非常に地味な取り組みを繰り返すようになりました。地味ですが、漆塗りのように乾いては塗り、乾いては塗りを繰り返し、日々細かい改善を繰り返していくイメージです。

青柳と机を並べて仕事をしていたとき、青柳はよくこんなことを言っていました。

「島ちゃん、結局ね。ネット企業の経営はエグゼキューションが全てなんだよ。アイデアなんて誰でも思い付くし、すぐマネされるしね。戦う領域を大枠で正しく決めたら、あとはやり切るだけ。結局はスピード、開発力、オペレーションの精度みたいに、徹底的に実行する力を鍛えるのが大事なんだ」
 

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グリー創業期の青柳

“ほんの1文字”に、こだわれるか

他にも、青柳は細かい部分でも妥協しない精神を持っていました。

青柳に作成した資料を見せると、誤字脱字はもちろん「て・に・を・は」や主語述語の正確な選び方、句読点を打つ位置のリズム感など、神は細部に宿ると言わんばかりに、本当に細かく何度も何度も指摘を受けました。返ってくる資料はいつも、頑張って書いた原文が見えなくなるくらい赤ペンの指摘で真っ赤になっていました。

「別に、どっちでも意味一緒じゃん。こんな細かいところ絶対誰も見てないよ……」と思っていたこともあります。たぶん、そのテキトーさが資料にも表れていたんでしょう。

あるとき、私の作った資料を見た青柳から、

「あのさ、こういうのは仕事って言わないんだよ(激怒)。ほんの1文字の間違い、ほんの1カ所のミスで案件そのものが吹っ飛ぶのをオレは投資銀行時代に何度も見てきた!」

と、厳しく言い放たれました(同時に、その資料もどこかへ吹っ飛んでいきました……)。
 
 
それ以来、私は日本語の用法や資料の正確さに人一倍こだわるようになり、ドキュメント作成スキルが自分の強みの一つになっています。あの赤ペンには大変感謝しています。

創業期にあれくらい徹底して細部にこだわってプロジェクトを実行してきたからこそ、今のグリーの事業基盤があるのだと思います。
 

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2010年に「GREE Platform」をオープン化した際の記念パーティー(社内)にて

 
ちなみに、青柳から愛読書として「Execution(邦訳:経営は「実行」)」という本を教えてもらったことがあります。インターネット業界でのキャリアを志す若手の皆さんは、読んでみると何か良いことがあるかもしれません。

では、今週はこのへんで!

次回は近いうちに、イチ同僚である私の目線から見た、取締役 荒木英士の「20代の働き方」についても紹介します。

Author: toshihiro shimada